綾羽株式会社様の社内報「綾羽」にて弊社が紹介されました。
お知らせ
人の集まる場所で顔が見える喜びを感じてもらえるサービスを展開。「同窓会ネット」
今回は同窓会の幹事代行サービスを展開されている「株式会社同窓会ネット」の代表取締役 伊丹正人さんにサービスを始められたきっかけから、現在展開されているサービスへの思いを中心に、色々とお話を伺いました。
至れり尽くせりのサービス
主なサービスは「同窓会パック(オールインワン)」というものです。このサービスは同窓会の案内状の発送から出欠の確認、そして参加者名簿を作成することから始まります。同窓会の幹事役の方は当社に卒業名簿(同窓会名簿)を提出いただくだけです。当社ではそれぞれの同窓会ごとに「同窓会ホームページ」を立ち上げ、転移先が不明の方の情報提供欄や出欠状況の確認、掲示板でのお互いの近況報告ができるようになっています。出欠が確認され次第、会場の予約、場合によっては二次会の手配まで行います。当日は受付から司会進行、写真撮影にいたるまで幹事としてやらなければならないことを全て代行します。同窓会終了後には記念誌を作成し発行するほか、ホームページは無料継続しますので、同窓会後もコミュニケーションの場として利用できるようになっています。
人に感謝される仕事
「金儲けはいい加減にしろ。人様に感謝される仕事をしてこその人生や」。これは父親が亡くなる直前に残した言葉です。私はそれまで全く違う分野の仕事で開業していましたが、人様に感謝される仕事をするという意識はほとんどありませんでした。
その後、高校時代の同窓会幹事を依頼されたので引き受けたものの、幹事役の大変さを実感することとなりました。しかし、同窓会で約20年ぶりに顔を合わせた参加者が本当に嬉しそうな顔をしている様子を見て大変満足しました。また、同窓会が開催できたことを参加者から大変感謝されました。この時、「人様に感謝される仕事」はこれだと確信しました。
大きくは儲からない仕事
同窓会の幹事を代行するサービスを始める際、これが大きくは儲からない仕事であることはあらかじめ分かっていました。当社に同窓会の幹事代行を依頼する際、お客様が負担する費用は「お客様のご希望会費」x「当日参加人数」のみとなります。さらに参加予定者からのキャンセルについても幹事さんが追加負担することはありません。
同窓会の開催にいたるまで、代行サービスを頼んだ場合と頼まなかった場合ではそれほど大きな費用の差はありません。この料金設定でお客様に満足いただけるサービスを提供する裏には会場となるホテル等との提携や、独自の研究によるキャンセル率の設定などのノウハウがあります。
将来を見通した時に同窓会幹事代行に需要があることはもちろん把握していました。インターネットの普及により情報発信・収集が容易になることや、団塊世代が引退を迎えると新しい人間関係を築こうとすることなど、同窓会のニーズが高まることは予想できることでした。
また、個人情報保護法が施行されて、同窓生の連絡先が分からなく困り果てるお客様が多くおられました。私どもは万全のセキュリティ体制を気付いた上で、インターネットを上手に活用して情報提供・収集の仕組みを作り上げることで、個人情報保護法に抵触することなく同窓会を開くことが出来るようになったのです。
サービス提供直後こそ大赤字でしたが、その後は幹事代行サービスが口コミ、インターネットで広がり、現在では年間340~350回ほど同窓会の幹事代行を行うにいたりました。
仕事を楽しむ
与えられた仕事に一生懸命取り組むことはいいことですが、それで仕事は楽しいのか疑問に思うことがあります。同窓会の幹事代行サービスだけではなく、新しく誕生するサービス等は、仕事を与えられたものと考えている以上は生み出されるものではありません。最近では60歳を祝う還暦に「還暦同窓会」という、参加者が赤いちゃんちゃんこを着て記念撮影を行うサービスを新たに始めました。このアイデアは従業員から提案されたものです。
「最近の若い人たちは、仕事に追われている感じがして何かを生み出す力が弱い」と感じます。まじめに仕事に取り組むことは当然ですが、いい意味でもっと「遊び心」を持ってもいいのではと考えています。「遊び心」を持って楽しく仕事に取り組めば、アイデアが次々に出てくるものです。
ありがとうと言われる仕事
スタッフには「お客様からありがとうといわれる仕事をしいやぁ」といつも伝えています。しかし、それは非常に難しいことです。お客様が求められることに対して何でも対応することと、質の良いサービスを提供することは異なります。
第一に、サービスメニューを理解すること。その上で、お客様が要求される内容がサービスメニューと一致するかどうかの見極めが必要です。ボランティアではないので、お客様の要望がビジネスとして成り立たない場合はお断りをする必要もあると思います。サービスメニューの範囲内で最高のサービスをすることを目標としています。
今後の展開
近頃同窓会に関連したビジネスが多くなってきています。しかし、幹事代行サービスは、大きく儲けることが出来るビジネスではありません。儲けだけに目がくらみ不正を犯すこと、例えば収集した名簿を流出することなどは絶対にやってはいけません。お客様からの信用で成り立つビジネスなので、個人情報の取扱には細心の注意を払っています。
今後についても、「同窓会」というキーワードから様々なサービスを提供していきたいと考えています。そして、このサービスを全国へ展開していくことを目標としています。今後は拠点を増やしつつ、同窓会だけではなく人の集まる場所で顔が見える喜びを感じてもらえるサービスを展開していきます。
インタビューを終えて
「仕事を楽しむこと」の前提条件は、仕事に対して真面目に取り組むことと、お客様に対して最高のサービスを提供しようとすることだと思います。そして何よりも、自発的に仕事に取り組む姿勢が必要だと思います。せっかく同じ仕事をするのなら、いやいや仕事をこなすよりも、積極的に仕事に取り組んだ方が楽しくなるのは当然です。伊丹社長は、仕事が楽しめるようになると新しいアイディアがでてくるとおっしゃいました。しかし、アヤハグループのような歴史のある大きな組織になると、変化を嫌がる体質に陥りがちです。これからは、新しいアイデアを遠慮なく発表できる機会と聞く側の柔軟な姿勢が必要になると思います。今こそ、私達従業員の仕事に対する意識を変えることで、会社に良い変化を起こさなければならない時だと強く思います。
(山口 道裕/記)
株式会社 同窓会ネット
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