日経新聞夕刊『ネットナビ+α 暮らしのヒント』の中で弊社が紹介されました。
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暮らしのヒント
団塊世代の退職が本格化する二〇〇七年。空いた時間に旧交を温めようと、折からの同窓会ブームもいっそう熱を帯びそうだ。案内状発送や会場の手配など準備作業は煩雑だが、ネットを介した支援サービスを利用して効率的に開催するケースが増えている。サイト上で同級生が互いに参加を呼びかけ合い、出身校の同窓会情報を発信する。旅行会社などの参入も増え、利便性は高まっている。
団塊世代の同窓会開催を支援
同窓会ネット(大阪市、伊丹正人代表)は卒業アルバムなど参加候補者の名簿を預かり、幹事に代わって案内状を発送する。転居などで、幹事が連絡先を把握できなくなった人についても、同窓会への参加候補者だけが見られるネット掲示板を立ち上げて、連絡先不明者のリストを掲示。個人的なつながりが続いている人から参加を呼びかけてもらうことによって参加率を上げる。
掲示板は事前のコミュニケーションにも活用する。
「久しぶりの再会では、仲の良かった相手でも話題を探しがち。卒業後の進路や現状を確認しておけば当日話しやすい」(伊丹代表)。
会の後には、同意が得られた参加者のメールアドレスや更新済みの連絡先を配布。「会の後もやり取りしやすい」と好評だ。
料金は当日の飲食料などを含み、一人当たり七千円から。伊丹代表は「昨年約3百件だった取扱件数が、団塊世代を中心に二〇〇七年は三割ほど増える」と見込む。
出身校別に情報、旅行連動も
同窓会開催のきっかけづくりをするサイトもある。長崎市のゆびとま(下村好男代表)が運営する「この指とまれ!」の会員数は三百五十万人。小学校から大学まで約6万ある学校から自分の出身校を選んで登録すると、同窓会情報を確認したり、同じ学校の卒業生とやり取りしたり出来る。開催が決まった同窓会のサポートを同社に依頼することも可能だ。
商機と見た旅行会社が同窓会を支援するケースも増加。日本旅行北海道(札幌市)はシニア層を主な対象に、登別温泉へのツアー同窓会を企画した。同プランのパンフレットをホームページ上で公開し、遠隔地の参加者も会の概要を把握しやすくしている。
今後も利用が増えそうなサービスだが、個人情報を扱うだけに利用には注意も必要。サービス事業者に卒業アルバムの保管方法を確認するだけでなく、仲間内だけのサイト上でも参加者の住所や家族状況などへの言及にはプライバシー保護への配慮が肝要だ。(消費産業部 中川雅之)