大阪日日新聞「まいど!」コラムにて企業交流会の様子が紹介されました。
お知らせ
頑張る人の交流会/国定浩一氏
大阪日日新聞/まいど!なにわ経済余話
先週の月曜日、大阪産業創造館「b-PlatzPress」誌編集部による企業交流会「プレスdeコラボ」に出席しました(於大阪産業創造館)。二年ほど前に同誌にインタビュー記事を載せていただいたのがご縁で、出席しないかとお誘いを受けたものです。
約百五十社が出席していました。面白い企画がありました。「一分間PR」の時間というのが設けられていて、壇上での発言希望者は届出をして一分間自社のPRが出来るというものです。
入り口で頂いた出席者リストにはマルバツがついていて、マル印の出席者は発言が許され、自分の順番が近づいたら「スタンバイ席」にまで来て備えよというのです。そして発言、それが一分を超えるとベルが鳴ります。発言の栄に浴したのは約六十人。なんとも楽しいイベントで、つい引き込まれて一人も聞き逃すまいとあっと言う間に予定された時間が過ぎてしまいました。
見事なプレゼンをしたのは、先ず「同窓会の幹事代行」をする会社の女性営業担当者Hさん、はつらつとしていて頑張ってるなぁという印象でした。そしてトリ近くの女性社長Kさん、「コーチング」という注目の(これからの)仕事を短時間に鮮やかにアピールしました。
マイクを握った発言者は精いっぱいの準備と演出で与えられた時間、チャンスに挑戦していました。普段出席する高級ホテルでのパーティのたぐいとは全く異なるおもむきがありました。
若いのです。みんなが売り込みに必死でした。大阪の中小企業の、あるいは起業者の熱意があふれていました。名刺交換に会場内を動き回っていました。意欲が伝わってきました。大阪は頑張っているのです。数日前、政府税調の会長が記者会見でにこやかに、税増のためには「サラリーマンに頑張ってもらうしかない」と語っておられましたが、その認識にはあぜんとしました。サラリーマンは本当にギリギリのところで頑張っています。そんな闘士たちに接することができた素晴らしい会合でした。
国定浩一氏
東大法卒。1964年大和銀行入行、96年専務取締役。98年から大和銀総合研究所長。りそな総合研究所会長を02年退任した。03年10月から大阪学院大企業情報学部教授。関西経済同友会海外交流委員会共同委員長などを務める。